how serendipity changes the world

出会いと世界

今日、思いがけないことがあったので書きたいと思った。今週は、Jeff Sutherland を日本に招聘してScrumのプロダクトオーナー研修、スクラムマスター研修を手伝っている。もちろん、アジャイルの考え方やプラクティスを日本にもっと広げて、エンジニアの気持ちとビジネス成果を直接結びつけることがやりたいことだ。

でも、もっと本質的には、誰かの役に立ちたい、その思いを持った人ともっと出会いたい、人生の時間のなかで、「出会い」、が本当に意味を持つということを自分自身が体験したい、という欲求が自分の中にある。

今日、それを思い返す出来事があった。

3年前

ぼくは生牡蠣が大好きで、赤坂見附のOyster Barで飲んでいた。隣の席に、熱く仕事の議論をしている二人の男性がいて、「次の新しいサービスをアジャイルで作りたい」という思いを、旅行会社のビジネスオーナーに語っている。聞けば聞くほど、自分の思いをアジャイルという手段を用いて、なんとかしたい、という気持ちが伝わってくるので、聞いているうちにいてもたってもいられなくなった。気づくと、

「あの、いまアジャイルの話をしていますか?」

と話しかけてしまった。

当然、その彼はぼくのことを知らなかった。そして、アジャイルというものを夢と同じ意味で使っていたかもしれない。でも、その話の中心は、ビジネスをもっとよくしたい、その手段としてのアジャイルの可能性、自分ができることのコミット、を感じた。

ぼくはいてもたってもいられなくなって、実はアジャイルというものを信じている一人なんです、ぼくは、、、、という自己紹介を隣のテーブルにして、その時持っていた本を渡し、何か手伝えることがあれば、というメッセージとともに名刺を渡してその席を後にした。

今日

スクラムのプロダクトオーナー研修のあとで、川口さんがScrum Gathering Tokyo の retreat を開催してくれた。そこには、SGTのメンバーがTシャツを着て参加してくれ、Jeff を囲んだ会を催してくれた。これまでのSGTの歴史を振り返り、Jeffのスピーチを聞き、実践者の歓談の機会を作ってくれた。

会も盛り上がって、そろそろ、となったときに、ある人が声をかけてくれて「平鍋さん、ぼくのことを覚えていますか?」と聞いた。ぼくは「すみません、おぼえていません」と正直に答えた。そうしたら、「実は3年前に、飲み屋で声をかけられたものです」、という。

ああ、と思い出した。今日のこのブログを書くまで正直思い出せなかったのだが、あの赤坂のOyster Barで話をした彼だった。その彼が、石井さん、という、今日この場に参加してくれた人だった。

セレンディピティというのはこのことか、と思った。人に影響を与えることが、本当にいいことなのかどうか、ぼくは分かっていない。でも、影響を与えないで人生をすごすことはできないとも思う。恋愛、仕事、趣味、すべてそうなのだけど、すごいタイミングで何かがおこり、それが目に見える形で自分の前に現れた時、ああ、と思う。

スクラムやアジャイル、という言葉の前に、そんなキラキラした人生の粒を感じられることを、仕事の意味に思う。

そして、今、彼は自宅の自営業を継ぐ決心をし、アジャイルをその業界で広めようとしてる。そんな話を淡々とできる、今日という日に感謝。

なんて日だ!石井さんありがとう!

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